私のお爺さんが結婚した時に買ったと言われている柱時計。昭和10年だったから、93年前の物かな。左程高価な物ではないようだけど、2年前に大分に戻ったときに倉庫の中で転がっていたものを持ち帰り、やっと直そうという気持ちになった。。。
針を外し、中を開けてみると・・・・なんか油が固まっているような感じのテカリ方。洗うわけにもいかず、手に負えないと諦めかけていた時。日光で唯一のプラモデル屋さんを訪れていた時、プラモデル屋さんの店主から時計を直せる店を紹介してくれました。中鉢石町にある、島田時計店。そこの職人さんは名工だよ。ってことで早速行ってみることにしました。。。
職人気質の時計店の親父さんと、息子さんが経営しているこのお店、柱時計を見て、「メンテナンス不足だね」ってことで、その日から入院。預けたのは5月11日。そして、本日8月2日。修理完了してきました～。。。
そして、様々な事を教えてくれました。①振り子の下に定位置用のマークを付けたから、水平はここで合わせるように。時計自体を固定するように言われました。
②振り子を下げるときは丁寧に。決して下げるところを持ち上げたりしてはいけない。等々。。。。
ここの息子さんと言っても、私より年上だと思います。その方、実はすごいんです。４代目なんですが、4代目の典彦さんは３代目の厳しい指導を受けながら、長野県の機械式時計の資格である「匠の技能士１級」を県内で最初に取得しました。機械式ウオッチの修理技術では国家資格１級をも上回る技術力が無け
れば合格できないといわれる難関試験を合格した方なんです。
そんな方に直してもらったなんて。。。とてもうれしい限りです。
そして、大事に持ち帰り、柱に取り付けて稼働です。振り子が左右に振れ、カチカチと動き出して、鐘が鳴るたびに感無量な気持ちです。本当に嬉しい。。。私もこんな名工になりたかったなぁ。。。。
場所 日光市中鉢石町895
電話 0288-54-0065
栃木時計職人の会 HP