購入希望の方の場合、まず、目的を決めてから物件探しを始めましょう。
ダメなパターン① 息子夫婦が土地を探しているので、100坪程度の大きさで300万位の値段のものを探してほしい。という方がいました。買うのは息子さんなのに、全て親が係り、条件を付けてきました。あげくの果てに、自社の事業の土地としても使いたいので、200坪くらいにしてほしいと言ってきました。一貫性がなく、息子夫婦とも連携していない方は、後々揉める元になります。
ダメなパターン② 購入したいと物件を決めて契約まで進みました。しかし、決済の段階でローンが通りませんでした。何故なら、働いていないので源泉徴収票がなかったためです。最初のリサーチの時に話されていた事と違う事が原因でした。現金決済なら大丈夫なんですが、無理があったようです。
ダメなパターン③ 購入希望者の方の多くは、買主なんだからと上から目線。しかしながら、売主だって、上から目線なのを理解していないことがあります。売主は良い方に引き継いでもらいたいというのが最初の条件です。なのに、買ってやるんだからという姿勢で値引きしてくるのは良い態度ではありません。そんな買主に売る必要もないし、別の良識を持った買主が現れるまで待てば良いという方もいます。なので、値引き交渉をするときは、足元を読む事ばかりを考えずに、売ってもらうために少しでも低姿勢で話をする事を望みます。
ダメなパターン④ 契約前に修繕などの依頼を沢山しておいて購入希望の意思があることを示すために、修繕費に見合う手付金を支払って、契約へと進みます。途中で契約解除にする場合は、手付金は戻ってきません。とお話して35条の時に説明していますが、後の購入者が喜ぶ事をしたので、返してほしいと一点張り。そんな方の事情はわかりませんが、世間では通用いたしません。
ダメなパターン⑤ 物件を売ってほしい。という依頼を受けて登記関係を調べるためにヒヤリングした後、土地だけで50以上の筆があることがわかり、登記をとったりするたげで3万近くなると説明し、実費でお願いします。と説明したら、売れたら払う。という事になり、その後媒介契約をしました。しかしながらいつまで経っても売れないことで、お客様が白紙にしてほしいという決断をしたので、媒介前の実費分は払ってほしいと請求すると、売れないので払えない。という話。裁判にしても勝てる内容なんですが、面倒なのでやめました。なので、最初の調査は有料契約をすることにしました。
とりあえず、5つのパターンを書きましたが、他にも色々とあります。このように最初から説明しても理解してくれない方がいますので、最初の段階でしつこいくらいお客様とのやりとりをしています。気分を悪くされるお客様もいるかもしれませんが、最終的に問題のないようにしたいという気持ちはわかっていただきたいと思います。
また、思い出したら追加いたします。