浴槽をステンレスから、樹脂製に変えたいというお客様を、同じ霧降に住む 「北条設備」さんに依頼して、私は本業の左官作業の分だけやることにしました。
1日目 北条設備さんから、浴槽の取り外しが終わりました。との報告をうけて、早速水洗いに行き、ガンガン洗って、ホコリを綺麗に洗い流しました。こうしないとモルタルがくっつかないんですよ。
2日目 高いところ・低いところを調整しながら、モルタルを塗っていきます。壁が終われば、浴槽の足が乗るところをレベルで調整して、4か所の足を平らに仕上げます。最後は床の勾配を排水に流れるように仕上げます。
3日目 モルタルを塗って2日もするといくらか乾いてきます。ここで、浴槽の袖やエプロンの位置に余りにも隙間があるので、モルタルで成形することにします。今、この作業をしておかないと、浴槽が付いた後では、モルタルが隙間に落ちて、折角仕上げた床に大量のモルタルが流れ込むことになるのを防ぐためなんです。浴槽の寸法をしっかりと計算しないと、浴槽が入らないよ~ってことになりますからね。結構神経使います。
塗布防水を全面に塗ります。浴槽が取り付けられるまでに十分乾きますので、設備屋さんは安心して浴槽を取り付けることができますね。
4日目 防水が十分乾燥した日、北条設備さんから、浴槽の取り付けが終わました。。。と連絡を受け、早速次の日に行くことにしました。行ってみると、浴槽は数ミリの隙間で取り付けられていて、モルタルも流れ落ちる心配はないようです。我ながらいい段取りするよなぁ~。。。
タイルを貼る厚みの分を下げて仕上げていきます。下地は5ミリ~7ミリもあれば貼れます。既存のタイルの取り合いのところを綺麗に掃除しないと、今、塗ったモルタルが目地に表れてしまいますので、丁寧に掃除します。
不要となった浴槽を廃棄し、その他のゴミも持ち帰ります。
後日、塗ったモルタルが十分乾燥したころ、浴槽との隙間を、捨てコーキングします。この段階では仕上げではないので、仕上げより1センチほど奥で施工します。これを今やっておかないと、仕上げのコーキングだけでは、防水性能が落ちるのと、浴槽の下からの風圧で、仕上げのコーキングがプクプクと浮き上がるんです。
捨てコーキングをしてから2日後、タイルを貼りにきました。古いタイルは70角で、今では製造されていません。なので、依頼主様が100角タイルを用意してくれて、なおかつ、70角に切っておいてくれました。とても器用な依頼主様です。今回、タイル接着剤は速乾性のセメントを使い、その場で目地も詰めていきました。
後日、タイルを洗いにきました。十分硬化したと思われるセメントも、余り長く放置すると、固まりすぎて洗っても取れなくなってしまうからです。冬場は2日くらいで洗いができます。今回は、油分洗浄剤と塩酸を使って、タイルの汚れと、セメントのあく抜きの両方をやりました。
洗いが完了してから、2日後、最後のコーキングをします。安いコーキング材は空気・電気で変色したりしますので、値段の高い変性シリコン剤を使います。高いから変色しないかというと、そうでもなく、施工中に素手で指などでなでると後々黒く変色します。人間の指の油分に反応するみたいです。
マスキングテープを取り、補修したら完了です。
ここまでくるのに、随分と時間と日数がかかります。なので~、そんなに安くはできないのがリフォームなんですよ~。。。
今回の作業で、大変お世話になった北条設備さんを紹介します。
同じ霧降に住む北条設備さんは一人で営業しています。夜遅くまで働くまじめな職人さんです。
もし、水道・台所・トイレ・お風呂に困ったことがあったら、直接電話してあげてください。
北条設備 代表 北条 けんご 090-7210-7785
自宅は、すぐ来る便利屋のすぐそばです。