和室の壁の塗り替え作業-壁剥がし

和室の壁がくすんできた。新しく塗り替えたい。もっと明るい壁にしたい。という要望に応え、まずは古い壁材を剥がすところから始めます。

六畳二間、床の間付きの部屋で、壁面積は約12坪。だいたい六畳部屋だと壁は三坪くらいが平均なんですよね。すべて壁の部屋なんて蔵くらいな物で、押入れや窓、出入り口等もあるため、三坪という平均値なんです。実測でもあまり変わりはありませんでした。(参考までにお知らせしたまでで。)

コンセントカバーやNTTカバー、ガスコンセントのカバーを外しておきます。

四国化成のハクリパック・Aを使い壁を剥がします。この1袋で6坪分の壁が剥がせる。とありますが、今回は古い壁は厚みがありそうで(古い壁は過去に2度重ね塗りをしている可能性があるため)、通常より多く使いそうです。それに気温も高く、30度を超えてますので、蒸発することも考えると60%の面積しか塗れないのでは。。。と思いながら材料を作っています。

この剥がし材料は100%水です。赤ちゃんのオシメ等に使われる吸水性ポリマーなんです。それを鏝で塗るのですが、鏝板を使いこなせない方には多分無理でしょう。手板返しという、左官屋の基本動作でもこの材料は滑って手板から落ちていきます。なので、手板も新しく作りなおします。今まで使っている手板だと、板の表面に蓄積された色々な材料が極わずかこびりついていて、とても滑らかになっているため、この材料が滑り落ちてしまうからです。

ハクリパック・Aをバケツ一杯分塗り終わる頃、だいたい30分くらいですが、最初に塗った壁には十分水分が行き渡った状態になります。1時間も放置すると乾いてしまい、また塗り直さないといけなくなります。なので、1バケツを目安に剥がしていきます。まぁ、2人で作業すればそんな心配はいりませんね。どんどん塗ってもらい、後ろからどんどん剥がしてもらえば済みますからね。1人は辛いよ~。。

剥がしていくと、古い壁材は厚みが3~5ミリでした。塗り厚みが分からない時は、少し多めに塗ったほうが賢明です。材料がもったえないとケチると十分に吸水せずに、剥がすときに簡単に剥がせません。今回は多めに塗ったハクリパック・Aの使用量は通常規定面積の2倍量は使っています。

剥がした壁は、ブラシで丁寧に掃除します。表面に粉が残っていては次回に仕上げる支障となります。綺麗に掃除するほうが時間がかかります。

元々真っ白な石膏の下塗り壁(梨目下地)でしたが、上塗り材の色が付いて、薄く緑だったり、灰色だったりしています。今は水分が残っているので、濃い色ですが、数日のうちに変化してくることでしょう。

後日、柱や天井廻りの木部の洗いをします。折角綺麗な壁にするのに、木部に汚れがあるとがっかりですからね。それに、壁を剥がしたホコリも沢山残っていると思いますので。

現代の木部はワックスが塗ってあるので、水の吸い込みはほとんどありません。古い家は、洗うと灰汁やヤニが浮き出で、すぐに拭き取らないと浸みこんでしまうんです。

丁寧にすべてを洗ったら、いよいよ仕上げに入ります。

和室の壁の塗り替え作業-仕上げ塗り に移動します。

使用した剥がし材 ハクリパック・A

製造会社     四国化成建材事業

最近の記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事
PAGE TOP