日本国の未来を語る

日本の国は小さな島だ。そんな小さな島に1億人を超える人間がいる。

縄文時代に朝鮮半島や大陸から渡来人がきた。元々いた倭人(純粋な日本人)には水耕栽培をする技術はなく、その渡来人たちによって、稲作が始まり、縄文時代から弥生時代へと移っていった。

古墳時代から飛鳥時代にかけても、大陸や朝鮮半島から多くの渡来人がきた。百済の滅亡により、大陸の貴族が日本を頼りにわたってきた。それと同時に多くの技術者もきたのである。

飛鳥時代から、江戸時代までの歴史を見てもわかるように、純粋な日本独特の技術が発端というのはなく、大陸や半島から渡ってきた技術者の伝承といってもいいだろう。長い時を経て、その多くの技術は変化し、やがて日本独特の文化や技術へと受け継がれてきたのである。

平成も終わろうとしているこの時、目に見えない電波や通信技術の向上も必要なのだが、自然の物を育て、加工し製品にするという技術も残していかないといけない。

伊勢神宮の、20年事に行われる式年遷宮もその代表的な1つである。昔から人生50年と言われてきた。その50年の間に技術を教え伝えないと、いざとなった時に作る技術者がいなくなってしまうということから、20年に建て替え移動をするという式なのである。そのためには、100年以上前から木を育て、次の準備をしないといけない。このように、式年遷宮は技術の継承をしてきたからこそ、昔のままの建物を作ることができるのである。

技術とは、ただ持っているだけでは、何も伝えることはできない。国を挙げての予算で建物を作るとき、公共事業費は一般の家を作るような低価格の建物は作らない。最新の技術と製品、耐久年数、耐震。色々と研究されて作られようとしている。国民に対しての見本なのである。建設関係者にとっての技術の向上の場なのである。それは公共事業だけの話ではない。スポーツにおいても、社会福祉においても。

国を亡ぼすとき、その国の技術者を殺せば、その国は自然と消滅していく。

国内で作っていた米を外国から輸入すれば、国内の農家は廃業し、輸入米のみになってしまう。

水産物も同様、外国の輸入魚のみを輸入すれば、漁業をする者もいなくなってしまう。

国内で生産していた、衣服・木材・養豚・等のすべてが受け継がれた技術なのである。外国の安い品物に飛びつこうとせずに、国内で作られた生産者の品物をもう一度見直し、助け合い、内需拡大を薦めることによって、この小さな島国の国民を守らなければならない。突然輸入してもらえないとき、どうするの?

箱もの反対・税金を使うな。という声は、技術者は消えろ、国は衰退しろ。と言っているのと同じである。税金は国民の将来を考えて使われなければならない。その場だけの意見であれば、明日の事しか考えられない人なのであろう。10年20年先を考えたとき、技術者がいなくなった時、その時では遅いのである。

今、日本国民が未来を考えるとしたら、何をすべきか。それは、ゲームやパチンコなどの「仕事しない・動かない」という堕落した日本国民を作ってしまわないようにするべきだと思う。韓国にパチンコ屋はありません。中国にもありません。日本人は機械を与えるとマスターベーションのように、熱中し、すべてを無くしてしまうまで没頭する。そういう国民性だということを製造者は知っているから作るのである。そして、その収益も日本国以外へと流れるのである。

まじめに働いて、技術を学び、子々孫々に伝えていける人間を育てないといけない。それには、子供たちに言う前に、自分たちが率先して変わらなくてはいけないと思う。これを見てくれたあなた。あなたが個人事業者になったとき、どんな物を作り、何を売るのか。そんな技術や知恵を持っていますか?

勉強も大事なんですが、学校では教えてくれないところは「修行」つまり、自分を鍛えて、覚えてきた事なのではないでしょうか。

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